転載禁止に傾斜する2ちゃんねる。まとめサイトの善悪は?

2ちゃんねるが転載禁止の範囲を広げ、まとめサイトが窮地に立たされている。住民と言われる2ちゃんねるを利用しているユーザーに取ってまとめサイトは悪なのだろうか?。自分の投稿が転載されることで気分が悪いと感じる人とうれしく思う人が二分されるだろう。そういった中、2ちゃんねるに取って転載は善なのだろうか?悪なのだろうか?。

転載禁止に傾斜する現在、転載は悪と判断していると想像するが、転載されるメリットは2ちゃんねるにもあった。2ちゃんねるの知名度向上と速報性においてまとめサイトより上だからだ。つまりは2ちゃんねるの宣伝、ファン作りにまとめサイトは役立ち、すぐに情報が欲しい場合は2ちゃんねるを利用する。これまではそんな利用方法が一般的だった。

しかし、TwitterFacebookの台頭でその状況は一変する。2ちゃんねるまとめサイト、速報性があるニュース=Twitter or Facebookとなってきたのだ。2ちゃんねるのPV数が増えない状況に陥っていたと想像できる。

2ちゃんねるは無料で利用でき、主に広告収入で運営されている。もう一つの収入源が●の販売だ。2ちゃんねるは古い記事は閲覧できなくなるが有料チケットである●を購入すると専用ビュワーで過去ログを閲覧できるようになる。しかし、昨年8月に個人情報の流失事故が発生し、現在は販売を見合わせている。

つまりPV数の伸び悩みと有料チケット販売停止のダブルパンチが問題を深刻化しているのだ。

転載禁止を選択した2ちゃんねる。この決定は果たして正しいのだろうか?。コアユーザーはまとめサイトなど利用せず2ちゃんねるをダイレクトに閲覧、書き込みを行うだろう。一方、ライトユーザーはどうだろうか。まとめサイトの情報が減ったら、2ちゃんねるをみるか?。NOだろう。

ただ2ちゃんねるまとめサイトの閲覧時間が減少し、他のまとめ情報、他のニュース記事を閲覧するだけだ。2ちゃんねるに取ってはあまり影響はないと言えるかもしれない。しかし長期的にみると知名度の低下、影響力の低下、ひいてはライトユーザーからコアユーザーへの転換数の減少が考えられるだろう。

インターネットの世界ではクローズドな選択は失敗する。成功を収めているサービスを見渡せばどれもオープン化で成功している。閉ざされた世界ではそれ以上の広がりがない。2ちゃんねるがもっとも嫌っていた状態に自分からなろうとしている現状がある。

まとめサイトに行きすぎた言動があったのも事実だが、自浄作用が働く原理が今の2ちゃんねるにはできているはずだ。みんなで不正を見抜きみんなで指摘しいい方向へ向かわせる。これが2ちゃんねるのいいところなのだ。

すべての記事を転載禁止にするつもりはないようにも見受けられるが、「迷走」しているように見える今の2ちゃんねる。これからも末永くサービスを提供してもらいたいが、ぜひクローズドな方向では無く、オープンでありながらみんながWinWinな関係を目指してもらいたい。